ニコニコでゲームを見てもいいの?

品切れゲームをニコニコで見ることはゆるされるか?
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20080202/p1

これは私はアウト。
同じ事を映画で行ったと考えると「アウト」に考える人が多いのではないのでしょうか。
しかも、実はゲームだと考えると映画よりももっと性質が悪い可能性があります。
ゲームは映画と同じように映像の側面も持っているのですが、ただそれが全てではなく、ゲーム性(←意味が広すぎますが)、「操作した感じ」までを造っているメディアだからです。
ですから、映像だけで全てを見せるという事は、
手間隙かけて用意した「ソースをかけると最高においしいソテー」をソースかける前につまみぐいしたようなもの。
これならゲーム本体を非合法な方法で配布した方がマシです。
商品ですから、制作者が買った人に対してどのような楽しみ方をすべきかを強制する権利はありませんが、
ただで配布するというのであれば話は別。このゲームを良いものだ、皆に伝えたい!と思っているなら尚更。
せめて最高の状態で伝えるべきだと考えます。
ですから私は産業的にも文化的にもアウトなんじゃないかと思います。



ではどうしたら良いでしょうか?
この商品を素晴らしいものだという事を制作した会社(もしくは関係者)に伝え、再販を要請する。
ただ、人にもよりますが、制作者というのは過去に造ったモノの面倒をみている暇はないんですね。
だいたいそういう事に発生する作業は、モノづくりを生業としている人間にとってはあまり面白いものではない場合が多いのではないでしょうか。
そしてまた新しいものを造っていかなくちゃならないので、余計な事に脳を使いたくないわけです。
売る為のプロ(プロデューサーとか?)みたいな人がしっかりと舵をとってくれるのであれば、それほど問題はないのですが。
(それでも、いくらかの作業コストは発生してしまいます。パッケージの印刷の色校正をチェックするのだってコストであって、仕事とあれば手を抜けない。)
という訳で、こういうような埋もれてしまった商品が、もう一度世に出る事を祈っている人は、出す側の作業とお金のコスト両方を考えた上で、企画書なりを書いて会社とお話をして「諸々のめんどうな事は自分達が全てやります。」と一言伝えてくるといいんじゃないでしょうか。
もし本当に素晴らしい商品で、それをうまく伝える方法を思いついているのだとすれば、その人にとってもお金になりますし、悪い事は石油資源の消費分くらいなんじゃないでしょうか?