イヤフォン・フィードバック

ケータイから。

電車で音楽を聴く。
東京の電車は人が多くてふさぎ込むように聴く。
または、きちんと音楽に向き合って聴く唯一の時間として。
脳内でピッタリな映像を流して遊ぶ。
もう少しだけ音を。もう少し、もう少し。
音量が一定を超えると脳への伝わり方が変わる。
もう少し、もう少し。
知らずのうちに大音量になっている。

知らないオジサンに音漏れを注意される。すいません、ごめんなさい。

音漏れしているかな、でも出来るだけ大きな音で聴きたいし、そのためにカナル式を選んでいるのだから音が漏れていないかもしれない。だってなんのフィードバックもないから確認しようがないじゃない。


部屋でイヤフォンを握って確かめればわかるだろというテキストを読んだ。

そもそも、そんな事実知りたくないのだ。知ってしまうと爆音で音楽がきけなくなるじゃない。不都合な真実だ。知りたくもない。



以上の文章は他人の事など知ったこっちゃない私の勝手な言い分だが、別に迷惑をかけたいわけじゃない。というか無駄にかけたくはない。

フィードバックだと思う。その場その場で不快なほど音漏れしない、ギリギリ最大の音量を計る事の出来る機械。


音漏れが迷惑だという事にしているのは鉄道会社なので、これが悪いというのであれば具体的な対策として鉄道会社が早く作るべきだ。


※私はすごい田舎に育ったので、音漏れが悪い事だと知ったのは都会に来てから。列車内での食事も普通の事だった。
その場所での常識の差というのはある。もちろん中には本当に嫌がっている人もいると思うけど。私が電車内にいる子供を嫌がるのと同じように。